皆さんのご自宅の和室には
障子はついていますか。
一般的に窓や縁側と居室の間に取り付けられ
明かりを入れるため木の桟に紙が貼られた
格子状のデザインのものが主流です。
しかしカーテンとは違い
完全に光を遮断してくれるものでは無いため
使い方によっては取り替えたい方も
いらっしゃると思います。
今回はそんな障子にカーテンを取り付け
遮光をする方法について
書いていきたいと思います。
障子とカーテンの組み合わせと聞くと
あまりイメージ出来ないかもしれません。
しかし機能性を重視するならば
一つの方法として良いのでは無いでしょうか。
障子のカーテンは遮光に便利?
先ほども書きましたが
障子は明かりを通すように出来ています。
カーテンで言うところの
レースのような存在に当たるわけです。
となると遮光の役割をするカーテンが
ついてい無い状態と同じですよね。
障子をレースとして利用し
そこにカーテンを加えることで
遮光機能が加わるわけです。
もしも和室を寝室として利用したかったり
お客さんが宿泊する可能性があるなら
遮光の目的でカーテンを
取り付けてみてはいかがでしょうか。
障子カーテンのメリット
和室にカーテンと聞くと
和風のお部屋に洋風のインテリアが
ミスマッチだと感じる方も多いと思います。
しかし障子+カーテンという考え方には
メリットがございます。
①遮光性
まずは遮光性です。
障子だけでは明かりを通してしまうため
カーテンによって遮光性を付加し
和室の使い方の幅を広げることが出来ます。
②紫外線を防ぐ
和室の窓に障子だけがついていると
日中は常に陽が差し込んでいる状態です。
ポカポカして気持ちいいかもしれませんが
和室の畳は陽に焼けやすく
窓付近だけが変色してしまいます。
皆さんの和室も最初は緑色だった畳が
黄色く変色していませんか?
あれは畳表の素材であるい草が
日焼けによって変色した状態なんです。
カーテンをつけて紫外線を防ぐことで
この日焼けを抑えることが出来るわけです。
③断熱性
障子とはいわば紙一枚だけの間仕切りです。
日を通すという機能性をとったために
その薄さから断熱性は低いものです。
とはいえ窓に何もつけていない状態よりは
障子と窓の間に空気層が作られることで
ある程度の断熱性は確保できます。
しかしカーテンのような厚手の布を
障子に加えることで
断熱性はさらに上がります。
カーテンをつけることで断熱性が上がり
冷暖房の効率が良くなるため
光熱費を低く抑えることが出来るでしょう。
障子カーテンのデメリット
一方でメリットばかりではなく
デメリットも合わせてご紹介いたします。
事前にデメリットまで把握し
ご自宅への計画が合っているかを
確認してみてください。
①カーテン溜まり
カーテンは横方向にスライドして
開閉する方式です。
両サイドか片方だけかの違いはありますが
どちらのタイプでもカーテンを開けた時に
カーテン溜まり、つまり布の塊が出来ます。
間取りや部屋の使い方にもよりますが
カーテン溜まりがあることで
家具配置が決まったりコンセントが隠れたり
影響が出てしまう可能性があります。
②レールの取付が必要
和室は元々カーテンを計画するように
出来ておりません。
そのためカーテンを付けたい時は
まずレールをつける必要があります。
大壁和室の場合は窓枠上に下地があるため
レールをビス留めすることが出来ます。
しかし真壁和室の場合は壁にビスを打つと
じゅらくの壁が崩れてしまう可能性があります。
真壁和室の場合は木で出来た鴨居部分や
長押の下の方にビスを打つようにしましょう。
難しいようでしたら
カーテン屋さんに依頼することをお勧めします。
障子のカーテンの価格は?
障子にカーテンをつける場合は
カーテンの生地だけの金額ではなく
レールの取付までの費用を考慮しておきましょう。
和室に取り付ける場合はいかに費用がかかります。
- カーテンレール代金
- カーテン代金
- 事前採寸出張代金
採寸についてはご自身でも出来そうなものですが
業者へ依頼するのであれば必ず必要との事です。
こちら合計でおおよそ
7000円〜15000円程度かかります。
カーテン生地は既製品でも種類が多く
1000円〜9000円程度かかるようで
出張日は業者によりますが4000円程。
レールについては2000円程度です。
ただし全てご自身で取り付ける場合は
もっとコストを抑えられるでしょう。
障子のカーテンにレールは必要?
障子のカーテンにももちろんレールは必要です。
先程も書きましたが
障子の鴨居側面か長押の下部にレールを取付けて
カーテンを取り付けましょう。
ただしロールスクリーンやシェードの場合は
一体構造となっており
独立したレールをつける必要はありません。
また、簡易的なカーテンであれば
突っ張り棒でカーテンを付けるという方法も
ある事はあります。
ただし固定する力が弱いので
カーテンの重みや開閉の動きで
落ちてしまう可能性があります。
しっかりとした計画にしたいのであれば
必ずレールタイプにしましょう。
障子のカーテン取り付けの方法は?
レールさえつけてしまえば
一般的なカーテンの取付方法と変わりません。
こちらの動画ではカーテンレールへの取付け方を
ご紹介しています。
レールの種類によって若干の取付け方の違いは
あるかもしれませんが
基本的にはこちらを参考にすれば取付られます。
カーテンレールの取付位置が高いという方は
脚立や椅子をご用意して下さいね。
障子のカーテン取り付けにはリフォームが必要?
障子へのカーテン取付は
そこまで大規模なリフォームではありません。
そもそもご自身でも出来るレベルですし
依頼する場合でもリフォーム業者ではなく
ニトリなどの大型家具ショップでOKです。
すぐに取付たいけれど
リフォームをする程の予算はかけられない
とお考えの方でも大丈夫です。
先程の記事にも参考の金額をご紹介しましたので
何箇所計画すべきかを検討して
大まかな金額把握をしましょう。
障子のカーテンには防寒のものがある?
そもそも部屋が寒くなり原因は
暖かい空気が外に逃げているからです。
和室が寒いという方はせっかく温めた空気が
窓から外へ逃げている可能性が高いです。
障子の雰囲気は素敵ですが
断熱効果はあまり高くありません。
もちろん無いよりはマシですが
カーテンを取付ける方が断熱性能が上がり
結果的に防寒の効果があるわけです。
カーテンの種類でも生地の密度を上げた
防寒・断熱カーテンというものがあります。
冬場は陽が落ちる前にカーテンを閉めることで
最大限に効果を発揮する事が出来るようです。
このカーテンはネットでも販売していますし
ニトリなどの量販店にもあります。
カーテンをつけ雨に障子を断熱にする方法は
こちらでご紹介しております。
費用についても書いておりますので
検討している方は是非参考にしてみて下さい。
まとめ
和室にカーテンという発想は
昔は無かった考え方です。
しかし最近ではカーテンの種類やインテリアが
多種多様になっております。
最初は疑問に思った方も
機能を重視するならいいのでは
と感じていただけたのではないでしょうか?
是非一度お試しください。
さらにこちらの生地もチェック!
⇒和室の障子の寒さ対策の方法は?リフォーム&DIYの違いを検証!
上記の生地では和室の寒さ対策について
より詳しく書かせていただきました。
寒さにお悩みの方は是非ご覧ください。